マレーの欲求リスト | 行動モデル

マレーの欲求リストとは心理学者のマレー(Murray)が1938年に作成した人間の持つ欲求を40種類に分類したリストです。マレーは「人間が行動する理由は欲求を満たすためである」とする欲求に基づいた動機づけ理論の初期の研究者の一人です。マレーは人間の欲求を呼吸や食事など生命を維持するために必要な欲求「生理的欲求(臓器発生的欲求)」と社会的生活において必要な欲求「社会的欲求(心理発生的欲求)」に分類しました。マレーの作成したリストには生理的欲求として12種類、社会的欲求として28種類の合計40種類の欲求があげられています。

生理的欲求
吸気・飲水・食物・感性・排泄・性的・呼気・授乳・暑熱回避・寒冷回避・毒性回避・障害回避

社会的欲求
獲得・保持・保存・整然秩序・構築・承認・達成・顕示・優越・不可侵・防衛・屈辱回避・反動・支配・服従・模倣・自律・攻撃・屈従・対立・親和・養育・援助・拒絶・認知・説明・非難回避・遊戯

マレーの欲求リストとマズローの欲求5段階説とのアナロジー
目次

さいごに

マレーの欲求リストを見直すことで、世の中にある商品・サービスがどのような欲求を満たすために存在しているのかを理解できます。
また、既存のビジネスに新しい要素を追加するのであれば、顧客が満たせていない欲求をこのリストを参考にして見つけ出し、追加検討を進めます。

欲求に基づく動機づけ理論は労働者のモチベーションを管理する方法として、欲求を「達成欲求」「親和欲求」「権力欲求」に分類したマクレランドの欲求理論へと発展していきます。

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