総監キーワード|社会環境管理(1/4) 地球的規模の環境問題

持続可能な開発

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国連人間環境会議

1972年国際連合が主催し、ストックホルムで開催された、世界で最初の環境問題に関する国際的対策会議といわれている(ストックホルム会議とも呼ばれている)。
114か国が参加し「かけがえのない地球」をスローガンに掲げ「人間環境宣言」を採択しました。人間の増加と人間の生存環境の悪化が取り上げられ、世界的な合意の形成に大きな影響をもたらした。

ローマクラブ

1970年、正式発足した地球の未来に関する民間研究組織。最初の会合をローマで開催したことにちなみ、この名が付けられた。
政治に関与しない各国の科学者、経済学者、プランナー、実業家、教育者等で構成されるシンクタンクであり、人類が直面する危機を世界的規模で研究、その成果を発表し、政策的な提言を行っている。1972年発表の報告書「成長の限界」は世界的に注目された。

環境と開発に関する世界委員会 (WCED)

ノルウェーのブルントラントを委員長とする環境と開発の関係について討議した委員会。1984~1987年の活動を通し「我ら共有の未来」との報告書を国連に提出した。
「持続可能な開発」の概念を打ち出した。

国連環境開発会議(地球サミット:UNCED)

1992年、ブラジルのリオデジャネイロで開催された首脳レベルでの国際会議。人類の共通課題である「地球環境の保全」と「持統可能な開発のための具体的な方策」が話し合われた。「環境と開発に関するリオ宣言」や宣言の諸原則を実施するための「アジェンダ21」が採択された。

環境と開発に関するリオ宣言

前述した、1992年の地球サミットで採択された宣言であり、27原則で構成されている。また、この宣言を確実に履行するため、その場で「気候変動枠組条約」、「生物多様性条約」、「森林原則声明」、「アジェンダ21」が採択された

アジェンダ21

21世紀に向けた持続可能な開発を実現するために、各国及び各国際機関が実行すべき行動計画を具体的に規定するもので、大気、水、廃棄物等の具体的な問題について、そのプログラムとともにこの行動を実践する主要グループの役割強化財源等の実施手段のあり方が規定されている。

エコロジカル・フットプリント

人間活動により消費される資源量を分析・評価する手法の1つで、人間1人が、持続可能な生活を送るのに必要な生産可能な土地面積で表される。

人間開発指数(HDI: Human Development Index)

平均余命・教育・所得の側面から人間開発の達成度を示す指数で、パキスタンの経済学者マプーブル・ハックが1990年に考案したもの。国連開発計画(UNDP)が毎年発表している。

ミレニアム開発目標(MDGs)

2000年9月、国連で採択された「国連ミレニアム宣言」に基づき、主に発展途上目をターゲットにし、2015年を期限とした開発目標をMDGs(Millennium Development Goals)と呼び、極度の貧困と飢餓の撲滅や初等教育の普及などを8つの目標(ゴール)、 21のターゲット、60の指標を掲げた。

持続可能な開発目標(SDGs)

2015年9月国連で採択された、先進国を含む2030年を期限とす国際社会全体をターゲットにした「持続可能な開発目標」をSDGs (Sustainable Development Goals) と呼び、貧困の撲滅や格差の解消。環境保護等、17の目標(ゴール)とその下位目標である169のターゲットで構成されている。

オゾン層保護

地球を取り巻く成層圏に多くが存在するオゾン層は、太陽光に含まれる有害紫外線の大部分を吸収し、地球上の生物を保護する役目を果たしている。
日本では1988年に「オゾン層保護法」を制定し、国際的協力を念頭にオゾン層の保護を目的として、ウイーン条約・モントリオール議定書を的確かつ円滑に実施するための措置をした。

ウィーン条約・モントリオール議定書

ウィーン条約は、1985年採択されたオゾン層の保護のための国際的対策の枠組みを定めた条約である。
一方、モントリオール議定書は、1987年採択されたオゾン層保護対策推進のためオゾン層破壊物質の生産削減等の規制措置を定めた議定書である。日本は、いずれも1988年に締結している。

酸性雨

二酸化硫黄、NOx等の大気汚染物質は、大気中で硫酸、硝酸等に変化し、再び地上に戻ってくる(沈着)。これには2種類ある。
湿性沈着:雲を作っている水滴に溶け込んで雨や雪等の形で沈着する場合
乾性沈着:ガスや粒子の形で沈着する場合
当初は酸性の強い(pH5。6以下)雨にのみ関心が集まったが現在では、酸性雨は、湿性沈着及び乾性沈着を併せたものとして幅広く捉えられている。

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