【令和5年度】技術士一次試験の合格率推移を部門別・年代別・学歴別で分析

【２０２3年度 令和5年度の統計情報を取り込みました】

この記事では技術士一次試験の合格率の推移について説明いたします。
部門別、受験者の年代別、最終学歴別に合格率の推移をまとめました。

1. 技術士一次試験の受験を考えている方
2. 技術士一次試験の合格率を把握したい方

に読んでほしい内容です。

部門別分析について

技術士一次試験の受験を考えている方は、難易度に直結する合格率が気になると思います。
特に自分が受験する部門の情報を知りたいと思うので、全20部門別で合格率の推移をまとめました。
あえて受験生が少ないマイナー部門の合格率の推移もまとめました。

マイナー部門受験者にとっては、このような基本情報を得ることさえ一苦労ですからね。
ぜひ、参考にしてください！！

受験者の年代別・最終学歴別分析について

全受験生に対する合格率は40～60%で、50％前後を推移していると言われています。
ただし、その統計データにはすべての受験生を含んでいます。
つまり、多様な経歴、全年齢の受験生をごちゃ混ぜにした合格率です。
例えば、

• 大学院卒と高卒
• 20代と40代

では合格率に差があると思いませんか？(どちらが優秀、と言いたいわけではないです)

自分がどの層に所属しているのかを意識しながら、これから紹介する合格率の推移を確認してください！！

全20部門別＋全部門合計の合格率の推移

日本技術士会が公表している統計情報を使用してグラフを作成しました。
自分が受験する部門はもちろん、部門選択に迷っている方は候補部門を比較しながら確認してください。

全部門合計

機械部門

船舶・海洋部門

航空・宇宙部門

電気電子部門

化学部門

繊維部門

金属部門

資源工学部門

２０２２年度の合格率が上がりすぎを取り返すほど、2023年度の合格率が低下

建設部門

上下水道部門

衛生工学部門

農業部門

森林部門

水産部門

経営工学部門

情報工学部門

応用理学部門

生物工学部門

環境部門

原子力・放射線部門

年代別　合格率の推移

日本技術士会が公表している、2015～2023年度の統計情報を使用してグラフを作成しました。

このグラフから、次の事実が読み取れます。

20代の合格率が高いのは、学校で学んだ記憶が残っているのと、時間を確保しやすいためでしょう。
もちろん、若さも要因といえるでしょうね。

60代の合格率が高いのは、時間を確保しやすいためでしょうね。
私の周りにも、「リタイア後に技術士取得」を志す方がたくさんいます。

40代、50代の合格率は50％を大きく下回る年度も多々あります。
油断せず、計画的に対策することが必要でしょう。

最終学歴別　合格率の推移

日本技術士会が公表している、2015～2022年度の統計情報を使用してグラフを作成しました。

このグラフから、「年代別」分析よりも明らかにハッキリとした傾向を読み取れます。

特筆すべきは、「在学中」の合格率の高さですね。
この記事を読んでいる理工系の学生さんにとっては、受験のハードルが下がったんではないでしょうか？

短大卒、その他の方にとっては、技術士一次試験の難易度は「普通」ではなく「高難易度」に分類されます。
一般的に言われている「合格率50％」という数字に安心せず、計画的に準備を進める必要がありますよ！！

まとめ

この記事では、技術士一次試験の合格率の推移について説明しました。
部門別だけでなく、年代別、最終学歴別と分析することによって、合格率に大きな傾向を読み取れました。
自分が所属している「層」をもとに、労力のかけ具合を調整して計画的に準備を進めましょう。

細切れで、短時間でもよいので、毎日勉強する習慣をつけましょう！！