技術士二次試験:選択科目 II-1 &2の内容と対策を教えます

選択科目(問題II)では、「選択科目」の専門知識を問う問題応用能力を問う問題が出題されます。
この記事では問題IIの出題、設問を細かく解説します。
対策も併せて紹介するので参考にしてください。

目次

問題II の内容

問題II-1 「選択科目」についての専門知識に関するもの

概念「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識
出題内容「選択科目」における重要なキーワードや新技術等に対する専門知識を問う。
評価項目技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、コミュニケーションの各項目

問題 II-2 「選択科目」についての応用能力に関するもの

概念これまでに習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明できる能力
出題内容「選択科目」に関係する業務に関し、与えられた条件に合わせて、専門知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき、業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるかどうかを問う。
評価項目技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、マネジメント、リーダーシップ、コミュニケーションの各項目

選択科目 II-1 は4問の中から1問を選択し、選択科目 II-2 は2問の中から1問を選択して回答する方式です。
選択科目(II-1)は1枚解答問題、選択科目(IIー2)は2枚解答問題です。

各設問で問われている内容

各設問で問われている内容は、技術部門によらずパターン化されています。
ここでは、そのパターンについて説明いたします。

選択科目II―I: 専門知識問題

選択科目(II-I)の出題内容は、

「選択科目」における重要なキーワードや新技術等に対する専門知識を問う

と定義されています。選択科目における汎用的なキーワードの、

  1. 定義
  2. 動作原理と特徴
  3. 定義と留意点
  4. 長所と短所
  5. 及ぼす影響
  6. 基本構成と特徴
  7. 概要と技術的特徴
    etc.

を述べよ。といったことが問われます。

4問から1問を解答すればよいので、出題問題に当たりはずれがあったとしても解答しやすくなっています。

 選択科目II—1の対策

1枚の答案用紙を埋めるだけですので、ある程度の基礎知識があれば、構成力と論文力で内容を膨らますことで得点を積み上げることが可能です。
過去問題を分析してキーワード集を作成、記憶することで十分対応可能です。

選択科目II―2: 応用能力問題

出題内容は、

「選択科目」に関係する業務に関し、与えられた条件に合わせて、専門知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき、業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるかどうかを問う。

と定義されています。
つまり、技術者としての実務遂行能力が問われているため、己の業務プロセスをしっかりと理解している方は解答しやすい問題だと思います。
各設問で問われている内容は、技術部門によらずパターン化されています。
2枚の解答用紙で、

設問1: 業務で調査・検討すべき項目を示す
設問2: 業務手順と留意点や工夫を要する点
設問3: 関係者との調整方策

という問いに対して解答する形です。
設問1、2でそれぞれ3項目挙げ、設問3で2項目挙げると、合計8項目になります。
つまり1項目150字程度となります。
この文字数を目安にすると、ずいぶん解答しやすくなると思います。

評価項目の資質能力 (コンピテンシー)

評価項目とされている資質能力の定義と、対応する設問番号を記載いたします。
資質能力と設問を1対1で理解することで、設問が求めている解答を容易に読み取れると思います。

専門的学識 (設問1)

・技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な,技術部門全般にわたる専門知識及び選択科目に関する専門知識を理解し応用すること。
・技術士の業務に必要な,我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること。

マネジメント(設問2)

・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,品質,コスト,納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項,又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を満たすことを目的として,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

リーダーシップ(設問3)

・業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
・海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること

リーダーシップの詳細説明

コミュニケーション (全設問)

・業務履行上,口頭や文書等の方法を通じて,雇用者,上司や同僚,クライアントやユーザー等多様な関係者との間で,明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
・海外における業務に携わる際は,一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え,現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

まとめ

この記事では、技術士二次試験 筆記試験、選択科目IIの問題と設問の考え方について説明しました。
筆記試験の問題の中で、II-1だけが特殊な問題です。
専門分野のキーワードをまとめ、覚える必要があります。

この考えをもとに論文作成のトレーニングを重ねましょう。
論文作成上達の道は、「書いて添削」しかありません。

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