【CEng】英国 Royal Charter とは ?

Royal Charter (ロイヤルチャーター) という制度は世界中に存在しますが、ここでは英国についてのみ記載いたします。
枢密院の助言に基づいて国王・女王から”ロイヤルチャーター”は付与されます。
13世紀前後にまでさかのぼる歴史があります。

ロイヤルチャーターの当初の目的は、

公的・私的企業(町や都市を含む)を設立し、彼らの特権と目的を定義することでした。

よって、現代でもロイヤルチャーターが都市に付与されることはありますが、あまり一般的ではありません。
現在では通常、公益のために活動し、特定の分野で卓越的・安定性・永続性を示すことができる団体に付与されます。

多くの古い大学もチャータードボディ(ロイヤルチャーターを付与されている団体を「チャータードボディ」と呼ぶ)です。

ロイヤルチャーターとは

ロイヤルチャーターは女王による「法人格付与手段」です。
組織に独立した法人格を付与し、組織の目的、憲法、および組織の業務を統治する権限を定義します。
したがって、各憲章(チャーター)の条件は、設立される組織の種類の個々の要件に応じて多少異なります。

ロイヤルチャーターを持つことの効果は

「ロイヤルチャーター」による法人化は、本人格を取得するための権威ある方法です。
チャータードボディであることは、その道では権威的であることの証明になります。
なぜなら、国王・女王から付与されるためです。
ここで重要なのは枢密院のアドバイスに基づいて、という点です。
枢密院事務局は、新しいチャーター申請手続きと既存チャーターの修正のみに関与します。

「ロイヤルチャーター」が記載されています

ロイヤルチャーターを持つ団体の数は

１０００を超えます。
記録が残っているもっとも古い企業は繊維会社で、いまなお現存しています。

ロイヤルチャーターの歴史は

19世紀以前は定款の付与は、別個の法人格を作成するための主要な方法でした。
これにより、大学、学校、地方自治体、ギルド、リバリーカンパニー、さまざまな慈善団体、そして貿易の発展に伴い、長期にわたってますます多くの株式会社が設立されました。
しかし、19世紀に商業企業の設立を促進する法律が導入され、慈善法の出現により、憲章の付与による設立の機会は大幅に減少し、憲章の付与はより多くの王室の好意の特別な区別の印として使われるようになりました。

そのため、その分野で卓越し、申請者が該当するカテゴリーによって異なる特定の基準を満たす団体に限定されるようになり、1950年代以降、これらの基準の1つは、申請者が単独で存在するのではないというものでした。
メンバーの利益を促進するだけでなく、そして主に公益を促進することが求められています。