階層分析法(かいそうぶんせきほう)は、意思決定における問題の分析において、人間の主観的判断とシステムアプローチとの両面からこれを決定する問題解決型の意思決定手法で、AHP (Analytic Hierarchy Process) とも呼ばれます
階層分析法のプロセスは、
STEP
階層構造の構築
STEP
一対比較
STEP
ウェイトの計算
STEP
総合評価値の計算
からなります。
目次
階層構造の構築
問題の要素を「最終目標(問題、目的)」、「評価基準」、「代替案」の3階層に分けるプロセスです。
評価基準とは、代替案を評価する際の基準です。代替案は、最終目標を達成するために必要な項目のことです。
目的を「最適なランチ選定」とした場合の評価基準と代替案は次のようなアイテムが考えられます。
評価基準: 「価格」、「満腹感」、「味」
代替案:「ファミレス」「コンビニ」「ハンバーガー」

一対比較
どの評価基準をどのくらい重要視しているかを求めます。
評価基準のそれぞれの項目を比較することで、重要性を数値的に決定します。先ほどの例だと、
価格&満腹感、価格&味、満腹感&味
の3通りの比較をおこないます。
評価基準がn個あれば、n・(n-1)/2 通りの比較作業が必要です。
ウェイトの計算
一対比較の結果を基にウェイトを算出するプロセスです。ウェイトとは、代替案の持つべき機能の重要度を表すものです。
ウェイトを求めるためには、固有値法や幾何平均法などの算出法があります。
総合評価値の算出
各代替案の最終的な総合評価値を求めて、最も優れた代替案を決めるプロセスです。