経済性工学

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経済性工学(EE)

経済性工学とは、企業経営の効率化を徹底するうえで,企業の最適資源配分はどうすればよいかを体系的に分析する経営工学の
大きく次の3分野から成り立っています。

原価工学
発生コストの最小化だけでなく機会コストの最小化も含めた原価の極小化を研究する
価値工学
製品の商品価値を減殺させないままでコストを最小化させる
エンジニアリング・エコノミー
技術の経済性を分析してその経済的有効性を研究、判断する

経済性の比較の原則

経済性の有利さを判断するための比較の原則は次の2つです。

第1原則:比較の目的と対象(案)を明確にする
第2原則:比較の対象間で、収益の違い、費用の違いをとらえる (総収益と総費用)。

この2つの原則は、問題の規模の大小、計画期間の長短を問わず、重要な役割を果たす基本的な原則です。

経済性の比較の原則の例題

目的を「夕方5時に東京の本社を出発して、朝10時に大阪の支店を訪問する」、という例で考えてみます。

まず、第1原則です。目的は前記した通りで、対象案には飛行機、、夜行バスがあります。
次に、第2原則を表にして考えます。

対象案飛行機夜行バス
費用・チケット代
・空港までの運賃
・空港からホテルまでの運賃
・ホテル代 (朝食付きプラン)
・夕食代
・ホテルから支店までの移動費
・チケット代
・バス停までの運賃
・夕食代
・朝食代
・バス停から支店までの運賃

単に、チケット代のみを比較するのではなく、考え得るすべての費用を考慮する必要があります。

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