過程決定計画図 PDPC法

PDPC(Process Decision Program Chart)法とは、目標達成までに不測の事態が起こっても代替できる案を明確にしておく方法です。
日本語では「過程決定計画図」と呼ばれています。1968年に近藤次郎氏が東大紛争を解決するために作成した手法で、新QC7つ道具の一つです。
事前に考えられるさまざまな事象(結果、状況、処置など)を予測し、プロセスの進行を進める手順を図化し、問題が生じたときには、目標に向かって軌道修正することが可能です。
特徴としては、

・予測が容易
・問題の所在、重点事項の確認が容易
・決定者の達成するための経過が明確になり、関係者に意図が伝わる
・図が理解しやすい

が挙げられます。
通常、PDPCは下記のような手順で作成されます。

・テーマの設定。
・スタートの初期状態、現状レベルの明確化、テーマについての制約事項を明記
・スタートとゴールを設定
・必要な手段、予想される状態を取り上げ、配置し、結果まで矢印でつなぐ
・もう一度検討後、一番望ましい状態にいたる過程を完成させ、太線で表示。
・達成不可能な場合、スタートから順に検討しながら、経路を追加する。
・矛盾点、不測事態の対応を確認し、完成させる。

また、一般的な規則として、

・時間の経過は、上→下、左→右となる
・縦型、横型どちらでもよい
・矢印が交差し過ぎないようにする
・事象数は、30~50程度とする
・特に決められた記号等はない

があげられます。

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