技術士一次試験は「基礎科目」「適正科目」「専門科目」の3種類から構成されています。
基礎科目では、技術全般の基礎知識について問われます。
また適正科目では、技術者倫理の理解について問われます。
基礎科目と適正科目は部門によらず、全受験生共通の問題が出題されます。
- 基礎科目と適正科目の概要を知りたい
- 基礎科目と適正科目の勉強方法を知りたい
- 参考書の選び方を知りたい
基礎科目の概要
科学技術全般にわたる基礎知識が出題されます。
次の5分野から出題されます。
(1) 設計・計画に関するもの(設計理論、システム設計、品質管理等)
(2) 情報・論理に関するもの(アルゴリズム、情報ネットワーク等)
(3) 解析に関するもの(力学、電磁気学等)
(4) 材料・化学・バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)
(5) 環境・エネルギー・技術に関するもの(環境、エネルギー、技術史等)
試験時間、問題数、合格基準は次の通りです。
合格基準が50%以上ですので、8問以上正解する必要があります。
試験時間 | 配点 | 合格基準 |
---|---|---|
15:00~16:00(1時間) | 1点×15問 合計15点 | 50%以上 |
基礎科目には勉強しやすい項目があります。
専門科目以外の教養に自信がないと大変ですが、比較的容易に稼げる問題も複数出題されます。
いわゆる「知っていれば解ける」、「パターン化」されている問題です。
過去問が難しいと感じても、あきらめずにトライしましょう!
適正科目の概要
「技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性」とされています。
技術士法からのみ出題されるわけではありません。
ほかに、技術者倫理、コンプライアンスに関する問題が出題されます。
(1) 技術士法
(2) 技術士倫理綱領
(3) 製造物責任法
(4) 企業コンプライアンス
(5) 知的財産権
(6) 個人情報保護
といった問題が出題されています。
近年、SDG や再生可能エネルギーといった、世間で話題の問題が出題されます。
これらは、技術士倫理綱領の「公益優先」に含まれますね。
試験時間、問題数、合格基準は次の通りです。
合格基準が50%以上ですので、8問以上正解する必要があります。
試験時間 | 配点 | 合格基準 |
---|---|---|
13:30~14:30(1時間) | 1点×15問 合計15点 | 50%以上 |
「常識でなんとかなる」と油断せず、必ず過去問を解いて知識を整理しましょう。
常識で解ける問題も出題されます。
しかし、初見で似たような選択肢が並ぶと選択に迷ってしまいますよ。
「知っている」だけで正答できますが、逆に「知らなければ」正答率は極端に下がります。
オススメ勉強法
基礎科目、適正科目ともに、過去問題を中心に勉強するのが基本です。
なぜなら、過去問題と同様の問題が出題されることが多いためです。
過去問題は公表されていますが、解説は公表されていないので注意してください。
解説が無いため、「正しい理由、間違っている理由」を調べる必要があります。
そのプロセスは勉強にはなりますが、時間がかかって効率的ではありません。
ということで、
効率的に勉強するために、参考書を購入すべきですねー
適正科目+基礎科目という構成の参考書が発刊されているので、一冊持っていると心強いです。
その中でも、過去問題の解説だけでなく、
参考書を選ぶべきです。充実度や内容、レイアウトには参考書によって違いがあります。
それでも勉強の進め方は共通しています。
こちら!!
苦手な分野を認識する
5年分の過去問を繰り返し2,3回解く。
間違えた問題は理解できるまで解説を読むこと。
傾向と苦手分野が明確になります。
STEP 1 よりも正答率が上がっているはず!!
上がってなければSTEP 2の取り組み方を見直しましょう。
この勉強法で取り組むには、7年分の過去問が掲載されている参考書を選ぶと良いでしょう。
技術士一次試験は、過去問との類似問題が出題されるので、過去問を繰り返し問いて傾向を掴むことが欠かせません。
オススメ参考書
上記のポイントを押さえたオススメ参考書を紹介いたします。
定番です。
これ一冊をやりこめば、対策としては十分です
まとめ
このページでは、技術士一次試験 基礎科目と適正科目について説明いたしました。
決して、独学にこだわる必要はありません。
過去問を繰り返し問いて傾向を掴みましょう。
「継続は力なり」です。
短い時間でもよいので、毎日勉強する習慣を身につけましょう。
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