品質機能展開は日本で開発された管理技法で、顧客のニーズや期待を整理し、技術的にどうすれば、顧客の要望する品質を確保でき、顧客に喜んでもらえるかを明確にする方法です。
新製品の開発段階から確実な品質保証を可能にし、「売れる商品創り」という活動の全体を漏れなく視覚化する手法です。
英語ではQFD(quality function deployment)と呼ばれています。

QFDは、次のような流れに沿って作成されます。
STEP
市場が要求する品質調査
アンケート調査、クレーム情報から、市場要求を調査する。
STEP
要求品質の抽出
要求品質をKJ法、親和図法によって抽出し、階層構造にまとめる。
要求品質展開表の作成
STEP
品質要素(特性)の抽出
要求品質を満たすために、技術的に必要な特性(品質特性)をまとめる。
品質要素展開表の作成
STEP
要求品質展開表 x 品質要素展開表 の作成
要求品質と品質特性の組み合わせに重要度を付ける。
STEP
企画品質を設定
重要度に基づき、組織として「狙う品質」を明確にします。
STEP
設計品質の設定
企画品質を実現するための設計品質を設定します。
品質特性と比較することで、不足している技術を明確にします。