システム信頼度解析 | システム安全工学

複雑なシステムをモデル化し、数理的手法に基づいたシステムの安全性や信頼性を評価する手法で、システムとしては直列システムと並列システムがあります。

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信頼性ブロック図

信頼性ブロック図 (RBD: Reliability block diagram)は、複雑なシステムの成功または故障に貢献しているかの部品の信頼性を示すダイアグラムです。RBDは依存図(DD : dependence diagram:)として知られており、並列または直列構成で接続された一連のブロックとして描かれます。各ブロックは、故障率とシステムの構成要素を表します。

直列システム

直列システムは、ひとつの要素(ブロック)が故障すると、そのシステムも故障する構成です。
各要素(ブロック)の信頼度を\(Q_a~Q_d\)とすると、システムの信頼度Qは次の式で表せます。

$$Q = Q_a \times Q_b \times Q_c \times Q_d$$

並列システム

並列システムは冗長システムであり、すべての要素(ブロック)が故障した場合のみ、そのシステムが故障する構成です。
各要素(ブロック)の信頼度を\(Q_a~Q_d\)とすると、システムの信頼度Qは次の式で表せます。

$$Q = 1-(1-Q_a) \times (1-Q_b) \times (1-Q_c) \times (1-Q_d)$$

数学でいう、余事象を求める式になります。つまり、この式は、

(信頼度100%) - (すべての要素が同時に故障する確率)

を計算しています。

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