RASIS(レイシスまたはラシス)とは、コンピューターシステムやソフトウェアの品質を評価する5つの指標の頭文字をとったものです。システムやソフトウェアが安定して期待した通りに稼働しているか否かを判断するために使用される指標です。
Reliability 信頼性
Availability 可用性
Serviceability 保守性
Integrity 保全性
Security 安全性/機密性
目次
信頼性
信頼性は、システムの壊れにくさを評価する指標です。評価指標にはMTBF(Mean Time Between Failure, 平均故障間隔)とMTTR (Mean Time To Recovery, 平均修復時間)があります。MTBFは稼働開始から次に故障するまでの平均稼働時間で、MTTRはシステムなどを修する来る平均修復間隔を計算します。両方とも数値が大きいほうが信頼性が高いシステムと言えます。
MTBF = (総稼働時間)/(総故障回数)
MTTR = (総故障時間)/(総故障回数)
可用性
システムを障害なく継続稼働することで、指標には稼働率を使用します。稼働率はシステムなどの全運転時間に対する稼働時間の割合で定義されます。
稼働率 = MTBF / (MTBF + MTTR) = 総稼働時間 / (総稼働時間+総故障時間)
保守性
修理の容易性だけでなく、システム更新のしやすさも含まれます。特にソフトウェアは税法などの法律改定などによって保守(更新)が必要となるため、それが容易なわかりやすいプラグラム構造、ドキュメント類の整備が必要です。
保全性
悪意ある改変や攻撃や事故によって障害が発生しても処理異常が発生しにくいという状態のことです。
安全性(機密性)
機密性に優れ、不正アクセスされにくい状態のことです。