フィージビリティ・スタディ(FS: Feasibility Study)は、新規事業、新プロジェクト、新製品・サービスの実現可能性を事前に調査・検討することで、「実行可能性調査」「企業化調査」「投資調査」「採算性調査」とも呼ばれます。
調査・検討する主な内容は、次の通りです。
外部要因
・政治、法制、規制、経済、技術動向、自然環境、社会環境
・業界の動向
・市場調査
・需要予測
・競合の状況
内部要因
・保有する技術・ノウハウ
・販売計画
・投資対効果、採算性
・資金調達
・社内のプロジェクト計画 (人員確保、スケジュール)
ポイントは「新」というところで、本格的にプロジェクトとして開始する前の、おおまかな事前調査という点です。
事業、操業、プロジェクトが始まった後の市場調査や需要予測は生産計画のための調査であり、FSではありません。
目次
PFI (Private Finance Initiative)
公共サービスの提供に際して公共施設が必要な場合に、従来のように公共が直接施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだねる手法です。事業の効率化や質の向上を図るための事業方法の一つであり、民間に財源負担の肩代わりや建設事業の支払いを負担させるものではありません。一般的には、公設民営ともいわれます。
公共施設プロジェクトを進める際は、フィージビリティ・スタディの段階からPFIによる事業形成可否を検討する必要があります。PFIによって、不具合リスクを民間に移転し、民間の能力を最大限に引き出すことが主な目的です。民間にとっても、コストを削減できれば差額を利益にできるというメリットがあります。