フィージビリティ・スタディ|事業企画

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フィージビリティ・スタディ

フィージビリティ・スタディ(FS: Feasibility Study)は、新規事業、新プロジェクト、新製品・サービスの実現可能性を事前に調査・検討することで、「実行可能性調査」「企業化調査」「投資調査」「採算性調査」とも呼ばれます。
調査・検討する主な内容は、次の通りです。

外部要因
・政治、法制、規制、経済、技術動向、自然環境、社会環境
・業界の動向
・市場調査
・需要予測
・競合の状況

内部要因
・保有する技術・ノウハウ
・販売計画
・投資対効果、採算性
・資金調達
・社内のプロジェクト計画 (人員確保、スケジュール)

ポイントは「」というところで、本格的にプロジェクトとして開始する前の、おおまかな事前調査という点です。
事業、操業、プロジェクトが始まった後の市場調査や需要予測生産計画のための調査であり、FSではありません。

市場調査

顧客の意向や市場の動向を把握するための統計的な調査のことです。

需要予測

需要予測とは、組織が提供する商品やサービスがどれだけの需要を得るかを短期的・長期的に予測することです。
需要の変動は、水平成分、周期成分、傾向成分、季節変動、不規則成分(ノイズ)などの要素に分解して予測します。これらの要素を組み合わせる方法として、加法モデルと乗法モデルがあります。

移動平均法

移動平均法は、過去データの平均を算出し、導き出した数値を予測値とする考え方です。
データの重みづけが時期によらず均等で、過去のデータも直近のデータも同等に扱います。考え方や計算式がシンプルなため、扱いやすい手法です。

指数平滑法

指数平滑法とは、過去の実績データを用い、加重移動平均法と比べて、「より新しい実績値」には「より大きな重み」をかけ、「より古い実績値」には「より小さな重み」かけて移動平均を算出する手法です。

PFI (Private Finance Initiative)

公共サービスの提供に際して公共施設が必要な場合に、従来のように公共が直接施設を整備せずに民間資金を利用して民間に施設整備と公共サービスの提供をゆだねる手法です。事業の効率化や質の向上を図るための事業方法の一つであり、民間に財源負担の肩代わりや建設事業の支払いを負担させるものではありません。一般的には、公設民営ともいわれます。

公共施設プロジェクトを進める際は、フィージビリティ・スタディの段階からPFIによる事業形成可否を検討する必要があります。PFIによって、不具合リスクを民間に移転し、民間の能力を最大限に引き出すことが主な目的です。民間にとっても、コストを削減できれば差額を利益にできるというメリットがあります。

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