動機付け (Motivation : やる気、意欲、動機)は「モチベーション」とも呼び、人が目的や目標によって行動を起こし、目標達成まで持続させる「心理的・内的過程」のことです。
「動機」とは個人の内面から沸き起こる自発的なもので、「外発的動機付け」と「内発的動機付け」があります。
動機付け理論は、「何が人を動機付けするのか (What)」を分析した内容理論から始まり、「なぜ、どのようにして人は動機付くのか (How, Why)」を分析する過程理論が発展していきました。
目次
内容理論とは
1930年代後半から、「何が人を動機付けするのか」、「人はどのような欲求を持っているのか」といったモチベーションのWhatに焦点を当てた研究が心理学分野を中心に進みました。
この中で、マズローの欲求5段階説などが発表されました。これらの理論は、動機付け理論の基礎となっており、現在でも活用されています。
過程理論とは
内容理論では「人の欲求」そのものに焦点が当てられましたが、過程理論では「なぜ、どのようにして人は動機付くのか」という、モチベーションのWhy、Howに焦点を当てた研究がされました。「組織のメンバーのやる気をどのようにして高めるのか」という、ビジネス的期待から経営学の分野にも研究は広がり、ブルームの期待理論やアダムスの公平理論が発表されました。
外発的動機付け
職場や上司などの外部から受ける強制的な要因を動機として行動を起こすのが特徴です。
金銭的、物質的な報酬や、罰を避けることによる動機付けがあります。
内発的動機付け
人の内面で、自発的な意欲 (興味や関心)をきっかけとして行動を起こします。外発的動機付けに比べて、持続しやすい動機付けです。