【平成29年】I-1-29 システム信頼性|未検知率と誤検知率

ある状態量が閾値x以上となった場合に異常とじて判断する安全システムにおいて、異常であるにもかかわらず正常と判断される確率を未検知率p、正常である場合に異常と判断される確率を誤検知率qとして次のように表されるとする。

p=x/(1+x) 、  q=1/(1+4x)

未検知率p<0.20 となるように閾値xを設定した場合の、誤検知率qの取り得る値の範囲として最も適切なものはどれか。
なお、閾値xは正の値であるものとし、有効数字は小数点以下2 桁とする。

① 0<q<0.20
② 0.20<q<1
③ 0<q<0.50
④ 0.50<q<1
⑤ 0.20<q<0.50

【正解④】

算数の問題ですので、落ち着いて計算すれば確実に解けます。

p < 0.20 と p = x/(1+x)の関係から、

p = x/(1+x) < 0.20
⇔     x < 0.20 (1 +x)
⇔     x < 0.20 + 0.20x
⇔ 0.80x < 0.20
x < 0.25 ①

が求まります。
次に、q=1/(1+4x)をxの式に直す。

(1+4x) q=1
⇔ q +4x q =1
⇔ 4x q = 1-q
x = (1-q)/4q ②

①と②の関係から、

x = (1-q)/4q < 0.25
⇔ 1-q < 0.25 × 4q
⇔ 1 < 2q
⇔ 0.50 < q ③

故障率qは、0<q<1の値をとるので③を考慮すると、
0.50 <q<1
と求まる。

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