I-1-2 5 つの投資先A~E の中から1 つを選択して投資することを考える。
各投資先の、ある金額を投資した場合に投資後4 年間にわたって見込まれる利益が下表のとおりであるとき、4 年間に見込まれる利益の現在価値の合計が最も高い投資先はどれか。
ただし、割引率(年利率) は3%とし、利益はいずれも年末に得られるものとする。
投資先 | 1 年後 | 2年後 | 3年後 | 4年後 |
---|---|---|---|---|
A | 180 | 0 | 210 | 100 |
B | 0 | 180 | 210 | 100 |
C | 80 | 100 | 100 | 210 |
D | 0 | 200 | 80 | 210 |
E | 150 | 130 | 0 | 210 |
① 投資先A
② 投資先B
③ 投資先C
④ 投資先D
⑤ 投資先E
【解答①】
この問題は、DCF法(Discounted Cash Flow、割引キャッシュ・フロー)の計算方法の理解について問われています。
理解さえしていれば、ただの算数問題です。
あわせて読みたい


DCF法とNPV法とIRR法|事業投資評価
【DCF法とは】 DCF法(Discounted Cash Flow、割引キャッシュ・フロー)とは、複数期間にわたる各年のキャッシュ・フローを、割引率を使用して現在価値に換算し、合計す...
将来の価値を現在価値に変換して足し合わせることで、投資先の優劣を比較します。
ポイントは、「将来の価値は現在価値よりも低い」ということです。
つまり、「将来100万円受け取ることよりも、現在100万円受け取ることのほうが価値が高い」ということです。
それぞれの現在価値を計算すると、次のような結果となり「投資先Aの現在価値」が最も高いと言えます。
