マテリアルフローコスト会計

マテリアルフローコスト会計(Material Flow Cost Accounting、略してMFCA)は、製造プロセスにおける資源やエネルギーのロスに着目して、そのロスに投入した材料費、加工費、設備償却費などを“負の製品のコスト”として、総合的にコスト評価を行なう原価計算、分析の手法です。

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MFCAのメリット

廃棄物の経済的価値と環境負荷の大きさを可視化し、コストダウンと企業の社会的責任を同時に果たすことができます。
「廃棄物として出るモノは最初からコストに入れない」という生産プロセス思考のイノベーションであり、廃棄物の発生抑制の効果と、生産性向上の両面での活用が期待されています。
2011年9月にISO 14051として標準化されました。

歩留率、不良率との違い

歩留率と不良率は次の式で定義されています。

歩留率 (%) = 完成品数÷投入原料数 x 100
不良率 (%) = 完成品の中で不良数÷完成品数 x 100
良品率 (%) = 完成品の中で良品数÷完成品数 x 100
※不良率 + 良品率 = 100%

歩留率と不良率ともに%として算出されます。両方とも原料数がベースにあります。
一方、MFCAは、割合(パーセンテージ)ではなくコストとして算出されます。
さらに、原料数だけでなく、加工費も考慮されているという違いがあり、より精緻なコスト分析が可能となります。

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